引っ越しで後悔しないためには業者選びがとても重要です。
世の中には大手から地域密着型の中小業者までたくさんの引っ越し業者が存在していますが、実は会社によって引っ越し費用やサービスの内容はバラバラです。
適当に選んでしまうと失敗したり後悔したりすることもあります。慎重に検討し、料金面でもサービス面でも納得できる会社を選びたいところです。
今回は、安心できる引っ越し業者を選ぶ、以下6つのポイントを紹介します。
1、一括見積もりサイトで価格相場を調べる
2、メール対応で業者の候補をピックアップ
3、サービスやプラン内容を比較チェック
4、対応エリアや業者の種類をチェック
5、荷物の運び方をチェック
6、訪問見積もりを依頼
1つずつ見ていきましょう。
ポイント1:まずは一括見積もりサイトで価格相場を調べよう
一括見積もりサイトで相見積もりしてみる
引っ越しの見積もり額やサービスは業者によって大幅に変わってきます。したがって、何も考えずに最初から1つの業者に絞り込んでしまうのはあまり賢明なやり方とはいえません。
そこでおすすめなのが、一括見積もりサイトで相見積もりをすることです。一括見積もりサイトでは複数の業者の見積もりを一度に取ることができます。
どんな引っ越し業者があるのかもわかりますし、各社の見積もり額にどこまで差があるかも一目瞭然です。
引っ越し費用の相場を知る
自分で業者を探したときよりも効率よく、業者候補を絞り込めます。また、各社の見積もりリストを見ているうちに、引っ越し費用の大体の相場もわかってきます。
引っ越し業者の候補を絞り込むためにも、まずは一括見積もりサイトでざっくりと各社の見積もり額を比較してみましょう。自分の予算や全体の価格相場から、ある程度業者を絞り込みます。
ただし、実際に業者を絞り込むときには、プランの中身も重要になります。あくまでも料金は1つの目安に過ぎません。値段の安さだけで業者を絞り込むのは逆に危険です。
ポイント2:メール対応が丁寧な業者をまず候補にピックアップ
個別にメール連絡を入れてみる
一括見積もりサイトで気になる業者が見つかったら、個別にメール連絡を入れてみましょう。このとき注目したいのが、各会社のメール対応です。
実は、引っ越し業者の質を見極めるうえで、メール対応がどうなっているかという点はかなり重要になってきます。メール対応の良し悪しだけで、引っ越し業者の質がある程度判断できるからです。
たとえば、メールのレスポンスが早く、かつメールの文面も丁寧な引っ越し業者は、顧客対応がよい会社と評価できます。このような業者であれば、ひとまず引っ越し関連の手続きを依頼しても安心といえるでしょう。
業者候補を選別する
逆に、メールの返信が遅かったり、質問したことにまともに答えてくれなかったりする会社は、顧客にとってはあまり信頼できる会社とはいえないかもしれません。肝心のサービスの質にも問題がある可能性があります。
万が一そういういい加減な業者を見つけてしまった場合、ウェブ上でやりとりしている段階で業者候補から外しておくべきです。
メール連絡を入れた会社の中から、対応が丁寧な会社だけをピックアップするようにしましょう。
ポイント3:サービスやプラン内容を比較チェック
価格とサービスのバランスをチェック
引っ越し業者を選ぶとき「できるだけ安い業者がいい」と考える人が多いのはもちろんです。しかし、実際に業者を選ぶときには表面的な値段の安さと同時に、サービス内容とのバランスが重要です。
見積もりで出てきたプランの中にどんなサービスが含まれているかも考えて、業者を選ぶ必要があります。
一括見積もりサイトで相見積もりをするときは、各社の料金だけではなく、サービスやプランの内容もチェックするようにしましょう。
引っ越し準備に必要なダンボールやハンガーボックス、ガムテープ、緩衝材といった梱包資材がどれくらいもらえるのか、基本料金に何が含まれているのかなど見るべきポイントは複数あります。
オプションサービスをチェック
また、プランの中に自分にとって必要なオプションサービスが含まれているかについても調べておくべきです。
各引っ越し業者では基本プランの他に、使い終わったダンボールの引取りや不用品の引取り処分、家電設置サービスといった便利なオプションサービスを提供しています。
もし、提示されたプランの中に自分がほしいオプションサービスが含まれていない場合、有料でオプションを追加することになるかもしれません。そうなった場合、一見価格が安く見えたとしても有料オプションの追加で結局高くついてしまうおそれがあります。
引っ越し日時をチェック
さらに、引っ越しの日にちや時間についても確認が必要です。何時にスタッフやトラックが来るといったことは作業全体の段取りにも関わります。そのため時間をあまりよく見ないで契約を進めてしまうと、後にトラブルになってしまうおそれも否定できません。
作業スタッフの到着時刻やトラックの出発・到着時刻、作業終了予定時刻を見積もり段階で確認し、業者提案のプランに問題がないかどうかをチェックしておきましょう。
ポイント4:対応エリアや業者の種類をチェック!
大手業者か地域密着型業者か?
引っ越し業者を絞り込むなら、各引っ越し業者の対応エリアがどうなっているかについても調べてみましょう。
引っ越し会社には、地域密着型の引っ越し会社、全国に展開している大手引っ越し会社の2種類がありますが、それぞれまったく違った特徴、および強みがあります。
大手業者の特徴
たとえば、もし遠方に引っ越すのであれば、全国的なネットワークを持つ大手の業者を選ぶのがおすすめです。それは大手の業者がさまざまなエリアに拠点を展開しており、長距離の引っ越しに慣れているためです。
なお、大手の業者には確保している作業スタッフやトラックの数も多く、繁忙期でも比較的予約しやすいというメリットもあります。
地域密着型業者の特徴
一方、地域密着型の業者は同じ地域内の引っ越しに強いという特徴があります。地元の交通事情や地理情報などに詳しいため、近距離で引っ越す場合には地域密着型ならではのメリットを実感できるはずです。
また、全国展開している大手とは違い、値引き交渉しやすい、客の要望に柔軟に対応してくれるといったメリットもあるといわれています。
このように、地域密着型、大手業者、それぞれによいところがあります。現在引っ越し業者選びで悩んでいるのであれば、自分の引っ越すエリアや移動距離に合わせて業者を選ぶのも賢い方法です。
ポイント5:荷物の運び方(トラック容量や台数など)をチェック
引っ越し業者を選ぶときには、荷物の運び方も重要なチェックポイントです。
実際の引っ越し作業では、トラックの容量や作業スタッフの数によって必要な作業時間が大幅に変わります。
たとえば4tトラックだったら1度で運べる荷物も、2tトラックなら2台配車したり、あるいは1台で往復して運んだりすることになります。この場合、当然4tトラックを使った方がトータルの作業時間は短くなります。
一般的に、作業スタッフの数が多く、トラックの容量が大きいほど効率のよい引っ越しができます。4tトラックを使った場合、費用は高めになる傾向はあるものの、引っ越し作業は早く終わるはずです。
逆に、トラックを2tにして2台に分けたり、スタッフの数を減らしたりした場合には、時間がかかる代わりに引っ越し費用を抑えられます。
引っ越しに使うトラックの大きさ、作業にあたるスタッフの人数は引っ越し業者によってかなり差があります。それぞれの引っ越しの予算および引っ越し日前後のスケジュールに合わせて、より自分に合った運び方をしてくれそうな業者を選びましょう。
ポイント6:業者を絞ったら訪問見積もりを依頼
訪問見積もりで最終チェック
一括見積もりやメールでのやりとりで、最終的には3~5社に候補を絞り込みます。そこまで業者を絞り込めたら、今度は実際に各社に訪問見積もりを依頼してみましょう。
「家に業者が来るなんて面倒」と感じる人もいるかもしれません。ただ、電話やメールだけでは正確な見積もりはできません。
業者も、実際に荷物量を目で確認してみないとわからないからです。後のトラブルを防ぐためにも、いくら手軽だからといって電話やメールだけで見積もりを済ませるべきではありません。訪問見積もりを依頼する事をおすすめします。
相見積もりであることを伝える
訪問見積もりをお願いするときには、業者にあらかじめ相見積もりであることを伝えておくと何かとスムーズです。また、他社とバッティングするのを嫌がる業者も多いので、同じ時間に複数の業者を呼ぶのは避けましょう。
なお、実際の訪問見積もり時、担当者によっては「繁忙期なのですぐに予約が埋まってしまう」と契約を迫ってくることがあります。
そうした場合は焦らず「1日だけ待ってください」と言うようにすると上手にかわせます。慌てて契約せず、各社の最終的な見積もり内容をじっくり比較検討するようにしましょう。
まとめ:ポイントを押さえれば安心!後悔のない引っ越し業者選びを
スムーズに引っ越しをするためにも、良心的な引っ越し業者に作業を依頼したいものです。
一括見積もりサイトを利用した相見積もり、さらには訪問見積もりを利用して、慎重に業者を絞り込んでいきましょう。
値段やサービスのバランス、メール対応の丁寧さといった見るべきポイントを押さえ、最終的には担当者の人柄を自分自身で判断します。そうすれば、自分でも納得のいく引っ越し業者を選ぶことができます。